百貨店やファッションビルなどの商業施設が高度に集積した九州最大の繁華街である。福岡市の中心業務地区でもある。博多駅周辺から福岡市地下鉄で数分の距離にあり、博多との間には全国的にも有名な歓楽街の中洲・南新地がある。
厳密には住所表記に「天神」が付く天神1~5丁目を指すもので、親富孝通り~天神西通り、那の津通り、国体道路、那珂川・薬院新川で囲まれたエリアを指す。一般的な用法においては拡大解釈して用いられており、福岡市地下鉄天神駅や西鉄の西鉄福岡駅からの徒歩圏内、那珂川・薬院新川以西、上人橋通り以東、西中洲・春吉地区を除く区域(天神1~5丁目・大名1(概ね東半分)、2丁目・今泉1、2丁目・舞鶴1丁目・渡辺通1~5丁目)を指すように使われている傾向がある。
天神地区の中心は、かつては渡辺通りと明治通りが交差し岩田屋があった天神交差点付近とされたが、その後西鉄福岡駅が南に移転し、さらに1990年代以降は天神駅の南部に商業施設が相次いで新設され、また2000年代には天神南駅の開業や三越の開業、岩田屋の移転などがあり、徐々にであるが南下し続けていると言われている。
福岡市は天神・博多駅周辺の都心部を中心として西に西新地区、東に香椎地区、南に大橋地区の3地区をそれぞれ副都心として位置付けており、特に西新や香椎は小規模な繁華街を形成しており活気ある街になっている。